ゆれる

長めに喋る事〜!

悲しみを悲しみながら喜んでいる

 

お久しぶりです!

いや、ド武道館の記事から何も更新してなかったなんて信じられない…自分でびっくりしてます。ほんとは現場の感想を更新したかったのに、ためすぎて下書きもいっぱいあってよく分からない事になってるんです。鉄は熱いうちに打てなんですけど、現場後って自分自身が疲れてるからな…困難だ…。この記事まとめたら次ははるなんの卒コン書きたいです。

 

今回はそれこそ、ちょうど一昨日FGOの二部ニ章を終え持て余したこの熱で鉄を打ちにきたわけです。

これまでFGO一年以上やってて各章クリアしてきたのですが明確に感想書きたい!って思ったのはこの二部ニ章が初めてで。言ってしまえば一部の六章とかまでそんなに真剣に読んでなかった。FGOの世界とか背景とか名詞を覚える気が全くなくて…。これまでFateシリーズも全く触れた事ないし、ゲームも下手だし、そもそも台詞書きで地の文がないキャラのおしゃべりが続く文を読むのも苦手だし。FGO初めてからステイナイトは途中まで見ましたけど…。

とりあえず途中までは可愛い女の子サーヴァントがたくさん来てくれるのが嬉しくて、みんなを育てよう!ってプレイしていたのです。

面白いなってサクサク進む章もあったし、なんかもう全然やる気にならんわって章もあったんですけど、ちゃんと読むようになったのはやっぱりマシュの成長があったからで、六章の中盤くらいからだったと思います。今考えるとなんか勿体ないので最初から読み返すのもアリな気がしてきた…。時間あれば…!

一部で好きなところも書きたいではあるんですけど、今回は二部ニ章の記事なのでー!そしてあくまでも個人的な感想なんでFate警察はお帰りください!!!

 

 

一章のアナスタシアが二部スタートを切る重要な章てところで、ストーリーもかなり重厚で鉄の壁みたいなしんどさの極みだったのですが、ニ章はとっても少女漫画ぽさがあったなと思います。だからこそこんな好きなんだけど!

ストーリー順というより私が好きなポイントごとに書いてていきます。

 

スカサハ=スカディの愛

神という存在、神としての振る舞いについてはバビロニアで見てきたところもあるけども、神と人間、神とその他の生き物の認識やスケールの違いがとても好きなんですよね。当たり前に、神にとって取るに足らぬ瑣末な事がその他生き物にとっては生死に関わる大きな出来事だったりする。その不条理さが好きなんですけど、スカディは「愛する」の大きさで神スケールを発揮してて、生き物が死ぬのを好まないという意思を見せた序盤からとても好感が持てました。簡単に駄目にしてしまえる小さなものを、そうせずに絶やさぬように慈しんでいる。それだけでスカディの美しさが伝わってくる。私基本的に戦いってあんまり好きじゃないので(?)こういう美しさをFGOで見れると思ってなかった。これまではずっと敵は悪い奴とか人類滅亡させられて超絶ピンチな上に向こうもこっちをめちゃくちゃ殺そうとしてくる!!!みたいなのばっかりだったから、スカディの世界を壊そうとしてる私たちまで愛す神スケールの慈愛が嬉しかった。そういう神や王が存在するんだと。

 

結果最後にはロストベルトを守るために戦う事になる訳ですが、その時の叫びが忘れられません。そんな思いで3000年も守ってきた世界を、そちらの方が正しいようなのではいどうぞって切除させる方がありえない。自分の力及ばなさ(スルトの被害の甚大さ)が故に歪でか細くはあるけど穏やかさを長らく保ってきた世界を(それを自覚してるところも尚好き)全力で守ろうとするスカディは明確に感情を持って対峙していて、結婚する事はなかった世界だとは言え、いやだからこそ、懸命に子を守る母でしかなくてこれまででも三本の指に入るくらいの心揺さぶられる敵でした。

後述するんですが、このロストベルトの生態系維持のための管理が主人公目線でスタートして目の当たりにすると残酷過ぎて絶句するんですが、スカディ目線で見ると反転してそのラインが限界で最大限の生かし方になるところが皮肉にも程があるというか。それを確立して何千年も続けてきた細やかで偉大な努力を思うと…。

アナスタシアの時といい、クリプターとサーヴァント戦よりそのロストベルトの王との戦いの方がしんどいんですけど。

そしてそんなスカディを「愛されガールを気取ってるクセにいつまでも独身女王」呼ばわりするコヤンスカヤがめっちゃ好きだな!!!って思いましたね。笑

 

登場する関係性、私の好みを余す事なく網羅してぶちこまれている

これは本当に凄いと思った。なんなん、FGOの人私のこと好きなん、それとも好みが一緒なん?

 

・オフェリアとスルト

スルトが出てきた瞬間に、出、出〜〜!FGO突然規格外バケモノ奴〜〜!って思ってめちゃくちゃに萎えたんです。目に見えて困難!絶対敵わない!でかい!つよい!強敵!みたいなやつ。バビロニアのティマアトもアナスタシアでのイヴァン雷帝もそうだった…。ゲームとして倒せるのは理解してるんですけど、突然ストーリーが飛躍するというかスケールがドカンとでかくなるのでそこでいつも振り落とされてしまう…。シグルド戦終えた後に今回もかぁ〜て思っていたんですけども!けども!

戦闘中にスルトが「オフェリアァァァ」て叫ぶのを聞いたのと、オフェリアを肩に乗せて歩いていく描写を読んだときに、私の頭の中はテテテン、テテ〜テテ〜ン♪〜〜ざ〜ん〜こ〜く〜〜なえい〜〜〜え〜んと  いう〜に〜が〜い〜ど〜くを〜〜くらう〜かく〜ごがある〜〜な〜らば〜〜ともにいきよう〜〜♪♪♪♪♪ が流れ去っていったんです。

いえ、結構違うんですけど、違うんですけど!

 

長年オタクをやっていると、こういう、人間じゃない強い存在と少女の組み合わせには弱くなるというか…!そういうのってだいたい、力ありすぎるから封印されてる悪魔やら神やらなんやらを少女が見つけ出して契約なりなんなりする訳じゃないですか。存在を「見つける」っていうのがもう好きなんですよ。あと炎属性じゃん?

「石畳の緋き悪魔」のシャイタンとライラは結託して人類共通の敵になる事で人同士の争いをなくそうとするお話なのでスルトが破壊しかできない、オフェリアが力なき少女でない、またオフェリアがスルトに応えてはいない点で決定的に違うのですが、コフィンの中で死を前に無力な状態のオフェリアがスルトという存在を魔眼で見つけた、認識した、という事、それだけでもう十分なんです、私的には。

なのでそこからスルトがあれ程までにオフェリアにしっかり縋るのはちょっと予想外で…スルト登場時の急激な萎えから盛り返す事ができました。でもやっぱり彼は破壊しかできないのでオフェリアも応えられないのが切ねぇ〜〜!!!むしろ結託して何かを為すよりも一層切ねぇ…。どうあっても同じ道を歩めないので少しだけでもオフェリアを肩に乗せて歩く事ができて良かったのかもしれない。

 

▪︎オフェリアとキリシュタイア

 魔眼持ちのオフェリアだけがキリシュタイアのヤバさを見ていたっていうところもミソすぎますね。命を救われた事とあの決断をした彼への敬意が、元々持ってた恋心にかぶさってしまって余計にオフェリアを理性的な女の子にしてしまった。自分自身の甘さを抱えながらも他人に甘えられず、不安に苛まれながらも期待に応えようと頑張ってたんだな〜と泣

私は一章のアナスタシアではカドックの感情は多少理解できても全く同意出来ず、「そんな事言われてもしゃーないやんか」とモヤりまくってたのでオフェリアの敵対の仕方は自分と波長が合ってたなぁと思います。私は理性的なものが大好きだしそうありたいとしてるので。

 

▪︎オフェリアとナポレオン

もうね〜〜!!!始めた時から「消えぬ炎の快男児」というサブタイトル最高やんと思ってたんですよ。あの豪快で実直なナポレオンという男が理性的でありつつ不安定を隠したオフェリアに一目惚れするってのが…。属性と属性のぶつけ合い、組み合わせオタクの私からして最高なんだよ〜。

女の子はドロドロした感情のリアルさや複雑さを取り入れた関係や駆け引きが大好きなんですが、男の子の感情は素直で直線的であたってくだけろ精神が好きなんです。複雑でモダモダした女心を明朗快活にこじ開けていく感じたまらん。他にも好きなのたくさんありますけど!

近しいものが寄り添うのにも、離れているものがぶつかるのにもそれぞれ良さがあってどっちもたまらんですけど!

ターミナルで、ゲッテルのバナーが虹色なのなんでなん〜?!と始めるまでは思ってたけど終えた後はあの虹色バナーが物悲しくも潔く爽やかで大好きになりました。沿う事は叶わないけど、一目惚れした女の子に虹を見せて散るのがかっこよすぎではないかと。そうまでして見せた虹が彼女の考え方を少し変えたのは単純に思いが実るよりも美しい気もするんですよね…ちょっとクサいけどね…。私極振りが好きだからこういうクサくて潔いの大好きなんだ〜!

 

▪︎スカディとシトナイ

これも私がめちゃくちゃ好きな関係「母と子」なんですけど、それも双方母にも娘にもなりきれなかったところがまた良いですよね。お互いに照れとか気後れするところがちょっとあって…。「母と子」についてはもうちょっと深く触れてくれるようなシナリオ今後来て欲しいな〜〜!

 

▪︎ブリュンヒルデとシグルド

神話的にブリュンヒルデがシグルドを殺す運命と決まっているのが凄い好きなところです。一つの事象の顛末までが定まったものとして途中からメタ認知的に世界を繰り上げしていく構造の話が大好きなんです。昔から。説明が難しいんですけど、これまで主観として繰り広げてきたこれらは実はこうなる運命と最初から定められてました、高次の存在によって、みたいな残酷なやつ。

だから、次にどんな世界でどんな時代に合間見えようとブリュンヒルデはシグルドを殺す事が定められてるっていう縛り自体が綺麗で好きだなって思うんです。この二人に関わらず、fgoには割と出てきますけど、〜〜するための機関としての存在とか。残酷なんですが決して変わることの無い役割、歯車、そこまでがセットみたいなやつ。

ここまで運命として我が愛に殺される事を定められてるのにシグルドのあの器の大きさは素晴らしいですね…。悲しい運命を悲しいと思わせないfgoならではのイチャつきが新鮮だったしそういう愛し方愛され方もあるんだな〜と。お互いがそうなる運命を受け入れ、なんならそうなる運命だからこそお互いを信頼してる感じ。殺し殺されるのに!fgoにおいてただの、なんのしがらみもないイチャつきって見れるんですかね?!果たして?!

この一回りこねくり回されてて素直じゃない感じがFateみって事なのかなと。まぁそういうのは少女漫画でやれって話でもあるし。

 

▪︎ブリュンヒルデワルキューレ

これもな〜これも…

またかよって思われるかもしれませんが、感情の芽生えというのも昔から大好きで…アニメ、エウレカセブンに感化されすぎて人造の女の子が感情を獲得していく小説を書いてみたりしていました。ブリュンヒルデ自身も途中で神性を失い感情を得るようですが、それは長姉というポジションがあったからで。以外多くの妹たちワルキューレのうち残った三人(人て単位正しくないだろうけど何だったか忘れた)が感情を獲得する要因となったのが「神話のまま継続して生きてきた3000年の歳月」というのも違和感なくて上手いな〜と思いました。末の妹が未熟だからこそ生き残り、姉二人より少しだけ遅く獲得した感情を以って最後にスカディに味方すると判断した事も、と、とおと〜〜!!!!うつくし〜!!!となりましたよね。

 

▪︎オフェリアとマシュ

オフェリアはシグルド(スルト)に「マシュだけは殺すな」ってずっと言ってたから、マシュの事は本当に大事に、心残りに思ってるんだなと伝わってきてて、「あなたと友達になりたかった」というそれだけの事を言うのも難しかった彼女の臆病さが、も〜愛おしい。恐らくAチームとしてそのまま人理修復を共にできたなら自然と言葉にできただろうに、展開がそれを許さなかった。その間にマシュはマシュで人理修復を果たしロシアを切除し強くなっているからマジ無理級の巨大敵にも立ち向かえるし、オフェリアに手を伸ばす事もできる。

最後に人理が焼却される前の過去の会話が入るとき、その時点ではマシュからでなくオフェリアから話しかけてマシュを昼食に誘っていて。(友達になりたいは言えなかったけど。)

その過去のマシュとオフェリアの最期に寄り添うマシュを比べたときの成長度合いにまた感動してしまった。そして甘え下手で助けを求めながら誰にも頼れなかったオフェリア…うぅ…泣泣

オフェリアが命を落とすという結末はもうそれしかあり得なかったとは思いますが、この二人が友達として仲良く過ごすところを見たかったと切に思います。なんなんこのすれ違い泣

人理焼却がなければマシュは成長しなかったし、クリプターにならなければオフェリアもそのまま死んでてマシュに会う事はなかったし、再度会えた今この立ち位置は真逆で共に行く事もできないなんて。しんど…泣

まぁ、だからこその美しさなんでしょうね。

 

 

長くなったけど関係性は一旦以上で閉じて!

ロストベルトの民ゲルダ

 

ここが一部と二部で大きく違うところ。一部は冒険する主人公とそれを助ける英霊たち、そして敵一味の描写でしたが、二部は主人公達によって切断されゆくロストベルトに住まうただの市民の一人にもフォーカス置いていくところがもうしんどい。

このしんどさについてはアナスタシアでアタランテさんを通してマシュも私たちも散々痛感させられ悩まされたのですが、ロストベルトごとに世界のあり方が違うものだからそのしんどさも少し違ってくるようで…。

今回の北欧ではゲルダという少女と密に接触していくのですが、人間という種を存続させるために必要十分な人口数に完全に管理されている世界と判明した時の残酷さと言ったらない。規定の年齢に到達すれば他の種の食糧になり生態系を回す役割を果たす、その異常さを異邦人が指摘しても当人が認識できないくらいには途方もなく長く続いた世界。

 

こういう類の残酷さは創作物を摂取していればわりかし遭遇するのでfgoでもこれ系が来たか〜〜と驚きつつも初めは冷静に読んでいたんですけど。(最後の戦いでスカディの思いを聞いて更に爆死する事をこの時の私はまだ知らない)

それについて相対するのがゴルドルフ新所長なのもミソですよね。どんどん新所長好きになるじゃん助けて。

そもそも将来という概念を持たず生まれ育ったゲルダの純粋な発言は、将来を諦めて人理を救い結果それを獲得したマシュには特に刺さったのではないかとも思います。ナポレオンからの「将来美人になるであろう」という言葉など、将来要素ちらちらと入れ込んでくる度に心が痛む〜〜!

これだけ厳重に管理された体制でゲルダだけが集落を抜け出してしまえるちょっと異端な部分が元々あった訳ですが、主人公らと触れる事でそれがより進み、最後には神様の言いつけをやぶって寝台から一人抜け出すまでになる。そしてその大地を踏み切って飛び跳ねた瞬間に世界が終わるという絵画的なラストもめちゃくちゃに印象に残ってます。シナリオの人はかなりのロマンチストなのか…?仕立て上げた最高の綺麗さで幕引きしました!!!!って感じ。

 

 

そしてクリア後に貰えた礼装のゲルダが少し大人に成長した姿なのも乙すぎて〜〜〜〜涙止まらないわあなた優しすぎるから泣泣泣

二部の戦いって言うてみれば世界同士の生き残り戦争だから。どっちが正しいもない、どっちも滅ぼされる謂れはない。その上で自己都合で他方を切除していくお話でつらいのは当たり前なんですけど、一番大切なのは最後の最後にはムニエルくんが言っていた「切除がこんなにつらいなら現地民に過度に接触するのはやめた方がいい」という意見を絶対的に否定すること。私たちの思いで私たちの都合で他方を切除するからこそ、切除されゆく世界に生きる人達の事を知らねばならない。出てくる英霊でもその世界の王でもクリプターでもなく、(もちろんその辺も描写や説明はありますが)他でもないその世界に生きてる生活者一人単位の目を通して認識することが何より重くてしんどくてつらい、でも決して放棄してはならない責務であると。

 

アナスタシアではその終わりという事象を以ってロストベルトの切除とはこういうものなのかと感じ取ったのを、ゲッテルデメルングの最後で明確に言葉にしてきたのを読んで、フォロワーのムツさんが私に投げかけた「その世界に生きる一人の思想に焦点を当てる方向性が完全に我々向けなんですよね」の意味を真に理解したのでした。(突然の内輪でスマソ)

 

だって、めちゃくちゃしんどいけど、私はこのしんどさ凄い好きだもん!!!!泣泣

ロストベルトを傷つけながら、自分も傷ついて、泣きじゃくりながらそれでも進んでいくしかないもん!!!ムツさんの発言に絶対的信頼を置いてますが、その信頼がまたドンと重くなりました。ほんと、我々向けとしか言いようがない。

 

これからそのまま三章に入ろうと思います。三章の感想は書くかどうかわかりませんけども、とりあえず得難い悲しみをスマホひとつで与えてくれるFGOにありがとうって言いたいですね。私がこんなにソシャゲ続いてるの奇跡に等しいし、序盤でエリちゃんとメイヴちゃんを私のカルデアに召喚させてくれたFGOの采配は妙技レベルです。2019年もできる限り、頑張ってお伴しますね。

 

結局めっちゃ長くなってしまい、軽くまとめるつもりだったのに…まとまってもない…嘘でしょ………と自己嫌悪です。

みんなー!私にFGOの話もっと振ってくれ〜〜泣 お話しよ〜?!直接リプも大歓迎だし、マシュマロでもなんでもオッケーなんで!フレンドさんも募集してるんで!私のカルデア、世界一可愛いって自負してるんで!(?)FGO二部終わるまで!どうかこの火を消さないでくれ!ちなみに福袋はギルガメッシュで、一般的には大当たりなはずなのに女子じゃなくて悲しんでます。もう一回引かせてほしい。

終わります!