ゆれる

長めに喋る事〜!

読書は友達(高校生編)

 

めちゃめちゃ久しぶりの更新でびっくりしてます。残そうと思いながら残せない…落ち着いて文を作るのは時間が必要ですね。

今回は読書遍歴の高校生編にします。

 

高校生は割とたくさん本を読めたなぁと思います。今思うともっともっと読めば良かったと後悔もありますけど、勉強も大変ですしね。進学クラスに入れられてしまったので勉強せざるを得なくて…それでも都会の進学高生に比べると屁でもないレベルですが泣

高校生編は

サブカル→文豪→ラノベ川上未映子作品との出会い  というような流れです。

 

◆「少女七竃と七人の可愛そうな大人」桜庭一樹

この表紙!黒と赤と白。セーラー服と学ラン。椎名林檎ちゃん大好きなサブカルに興味を持ち出した女子高生なら絶対買っちゃうでしょう。コテコテすぎて狡い!憎い!例に漏れず即買いをキメるサブカル初心者。話というよりこれでもかってくらいのキャラの魅力がすごい、キャラの属性に殴られる。実は私のハンドルネーム「きはめ」はここから来ています。七竃さんと雪風くん(名前が抜群に美しい)が鉄オタで、二人の好きな電車が「キハ8超M」。そこから取り、最後に本名から一文字付け足しました。いつもハンネの由来聞かれると説明に困るのですが、多感な時期に読んだ小説の登場人物が好きだった電車から取ったという事になります…。

桜庭一樹さんの少女小説は本当にサブカル入りたてにはとても優しい。これ以降も「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「推定少女」「少女には向かない職業」などいろいろ読みました。「GOSICK」シリーズは5冊目までは読みました。アニメ化されるとは思いませんでしたけれど、アニメGOSICKヴィクトリカのキャラソンがとても秀逸なので是非聞いて欲しいです。(アニメ自体は見てない)

 

◆凛一シリーズ  長野まゆみ

中学生から好きになった長野まゆみさんですが、高校生になってもずっと好きでした。中学生編で触れたのですが、偶然にBLじゃない作品ばかりを読んでいたのでBL作品を書かれる事を知りませんでした。

そして高校生の時の彼氏に誕生日プレゼント何が良いか聞かれて本をリクエストしました。作家指定して笑   サプライズ等が一等苦手なので、プレゼントは指定した方が心を波立たせる事がなくて良いなって思います。

それで頂いたのが「白昼堂々」「碧空」「彼等」でした。 やったー!嬉しいー!って読み始めたらすごく美しいBLでびっくりした反面、彼氏の「読み終わったら自分の母も読みたいって言ってた」的な言葉を思い出して焦りました。私がリクエストした物なのでそれがBL小説だったって彼氏のお母さんにバレたらまずいでしょ………!!!!震

そんな思い出深い本…笑 

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カバーのイラストも長野まゆみさんが描いていらっしゃるんですよ〜爽やかで素敵ですよね〜アナログで大好きです。

BL作品にはこの時初めて触れたのですが、主人公凛一の性格がとても狡くて可愛い。狡くてわがままだけど、自分ではそれを卑下してて、でも欲は止められなくて、図太い自分をまた自己嫌悪してる。なんというかほっとけない。

同性愛者凛一が普通の男の子氷川くんに恋する綺麗でじれったいお話です。凛一の一族が同性愛者だらけでそんな事あるかいとツッコまざるを得ませんが、それはそれで面白いんですよね。省子さんという凛一のいとこの意地っ張りで素直じゃない女の子が私は大好きでした(安定感)

 凛一シリーズのおかげで文章でのBLはハードじゃなければ楽しんで読める事がハプニング的に判明したのでそれは大きな収穫だったかもしれません。凛一シリーズに限らず長野まゆみさんの作品にはお花や植物の名前がたくさん出てきて美しいのでそれも大好きです。凛一も華道の家元の子なんです。BL好きな人もそうでない人にもぜひともおすすめしたい本ですし今も手元に置いてます!何度か読み返したくらいです!

 

◆「金閣寺三島由紀夫

高校から大学にかけて三島由紀夫を数冊読んでました。金閣寺潮騒、青の時代、夏子の冒険など。中でも金閣寺はもう一度読みたいです…。私が金閣寺を読んでいる時に、部活の先生が「○○先生は授業分かりやすいし良い先生だけど本は意外としょうもないのを読んでいる」とdisっていて、私の方が断然良い本をチョイスしてると褒められました。なんだかその時以来、人が読んでる本が気になるようになりました。今思うと読んでる本で趣味や嗜好はある程度分かるかもしれませんが、それでマウントするのはやり過ぎではー?!と…笑   ただ私も影響受けてしばらくは他人が読んでる本がどんなのかを見て心の中でマウントしてました。あまり良くないと気付いて改めるようにしてます最近は…。

 サブカルから文豪に流れる事で順当に暗い話や退廃的な事に魅力を感じるようになります。それは今もそんなに変わってません…幸福が安っぽくみえる厨二心というもの。しかしそれを覆す存在がのちに出会うフラニーとゾーイー、およびアイカツ!なわけですが…笑

金閣寺は僧って意外と強欲で裏でやりたい放題してるんだぜ、っていう話。俗っぽい怠惰と性の話を黙々と読んでいました。少女小説にも性的なテーマや話は必ずと言っていいほどありますが、それより男性的で開けっぴろげな内容ばかりでそれにも慣れていきました。

潮騒はちょっと違いましたけど。もう何年も前に読んだ本なのに、突然空気の読める蜂が登場して良い働きをしてたのが当時の私に凄いウケたことなど覚えてて、今でもまた笑えます。

 

 ◆ 「デュラララ!!成田良悟

高校生で初めてラノベに手を出しました。アニメを見て紀田正臣が好きで原作を読みだしたのですが、自分が思ってたよりラノベは面白いんだなぁと考え改めました。ただ追いついて新刊待ち状態になるとチャットの中身が誰だったか覚えきれず10巻までで断念。その後ラノベは大学になってからですが、はがないを読んで絶望して、SAOでまた盛り返しました。作者にもよるんだな〜と(当たり前) 

 

◆「乳と卵」川上未映子

出会ってしまった…。ミーハーな友人が芥川賞受賞したからって買ったけど途中で挫折したのを私に貸してくれて私がハマりました。

話は逸れますが、軽率でミーハーな友人が凄い好きです。絶対に理解し合える事はないって分かるんですけど、私のような人間は深みにはまると抜け出せないしぐるぐる考えて止まらなくなってしまうのですが、リア充でウェイでなんとなくとか気まぐれで流行にならってなんでもできて、その気軽さとか考えなさがあってこその彼女って思えるんですよね。

私がそうなりたい訳ではないし、だからといってどちらが優れているという事でもなくて。そういうスタンスで生きてきた私とは違う人がそういう生き方だからこそ持ってる魅力があって…、実感するとジワって染み入るんですよね。

 話を戻すと、乳と卵の話自体が好きになった訳ではなくて、川上未映子さんの書く文章がこれまで読んできた本にはない不思議があってとても驚きました。最近はまた少し変わってるところもあるのですがとにかく昔の作品は一文が長くて読点で繋がれてる。慣れないとかなり読みづらい文章ですので私も四苦八苦しながらそれでも惹かれ読んでいました。助詞助動詞ってこれであってるのだろうか?と思うんですけど、そんなものはものともしないので、そうですかと付いていくしかなくて。

やはり文章の妙さに圧倒された記憶が強くあります。それ以降、未映子さんのエッセー「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」を熟読していました。ちょうど大学受験勉強の時期と重なってなおさら感化されて…笑 

中でも「私はゴッホにゆうたりたい」ていうのがもう心底好きで、ゴッホは死後有名になった画家ですが生前は本当に評価されなかったんですよね。私はまた、小学生の偉人調べよう課題でレイチェルカーソン(小学生編に記載)に続きゴッホをチョイスしたのですが伝記が悲しすぎて読みながらなんでそんなことしたんや?!?って疑問ばかりだったし、課題の発表も全然盛り上がらなかったことを覚えています笑

それで、ゴッホに、今は貴方の作品がこんなにも多くの人に愛され評価されて、びっくりする程の価値がついてるよ、良かったなあ、って言うたりたいと、痛切に書いてあって私も伝記で読んだ分他の人よりはゴッホの事分かってる!って体で同調し涙していました笑

その他にもエッセーに書いてある事は割と信じがたい行動が多くって、本当にこの人まともな人なんだろうか?!って疑問に思いつつも純粋で鋭利な感覚をずっとずっと羨ましく思っていました。

今で言うと、モーニング娘。佐藤優樹ちゃんにも該当するのですが、一般的な常識的な感覚だと出来ない事ってたくさんあって、しかしそれを逸脱する事になんらためらいがないひとがいて、それがとても怖くて、だけど目が離せなくて不安なくらい焦がれるんですが、きっとそういう人たちは純粋で、何かを持っていない分その飛び抜けた純粋さを持っているのだろうと思っていて、いくら焦がれても自分がそういう人になりたいと思えなくて、その人達の持つ純粋さを持たぬ代わりに今自分が持っている何かがあって、それを放棄する事ができないと分かっているからより理解できない近づけない存在として怖さと憧れを覚えるんです。

そういう恐怖と焦がれが一緒になっている不思議な感覚を覚えたのが川上未映子さんの痛烈な記憶です。自己肯定が得意な私ですが、高校の頃はそうでもなくて、私はきっとこの人のようにはなれないんだなぁって思い知って自分の凡庸さを悲しんだりしていました笑

今でももちろん好きですし、大学時代にまたいろんな本や人と出会うきっかけになるのでこの時に出会えて良かったです。

 

◆「燃えよ剣司馬遼太郎

受験前というのは、現実逃避のために長編小説が読みたくなるものですよね。高校受験の時もSF長編「ばいばい、アース」と一大ブームを起こしていたミステリ長編「ダヴィンチ・コード」を貪り読んだのですが、大学受験のときは時代小説でした!笑

燃え剣のまえに冲方丁著の「天地明察」を読んで時代小説ええやん!と思い、歴女の道を進みたいなぁという事でセンター試験を目前に控えてド定番の燃え剣に取り掛かりました。結局歴女にはならなかったけれど、燃え剣は本当に熱かった…!楽しくてかっこよくてワイワイしてる上巻、どんどん人が減り寂しさに襲われる下巻…。オタク魂が燃えさかり死ぬまでに絶対一度は五稜郭に行こうと決心しました(あるある)

思い返すとそれ以降時代小説読んでいない気がするのでいけませんね、読まなければ…!血潮が燃える感覚( ) を嘘でもいいからまた味わいたいです。

 

このような感じで高校時代も楽しく読書をして過ごしました……ほんとに何年も前なのに何も見なくてもこんなに覚えている。なんだかんだやっぱり考えながら読んでいたんだろうなぁと実感します。読書をするから偉いなんてことは全くもって言えませんが、私の場合は読書がすきだったから、読書をしなかった私よりもきっと受け取れる物が多い豊かな人生を送っていると本気で思えますし、読書してこなかったという人もぜひとも今から始めて欲しいと思います。

何かするのに遅過ぎることはない、という言葉が大好きで、ほんとにその通りなんですよね〜泣 もちろん愛され過ぎることもないのよ泣泣

 

長文過ぎましたね…o(^-^)o

最近ものを考えると必ず長考になっていけません。また読書は大学生編も記事にしようと思いますのでその時まで〜!