ゆれる

長めに喋る事〜!

まるで一緒に生きているみたいに

 

読書についてはこれまでもいくつか記事を書いてきましたが、読んできた中でのお気に入りを挙げたりその本の内容や感想がメインでした。一旦小学生から大学生までのものをまとめ終わり、社会人になってからは途中からインスタの方で読了とともに簡単に感想を残しているので今回は好きな作家の遷移についてまとめます。遷移というより広がりが正しいな、結局通ってきた全員を今でも好きなので。

以前にツイキャスでものすごい早口で喋ったことがあったのですが、私は喋るのが本当に下手くそでお話して伝える場合はたいてい伝えたいことの三分の一も伝わらないです。ゆえに、今回はブログで文字にして残そうとしております。そしてこの記事は随時更新されると思われます。今後も私の読書は続くので何が起こるかわかりません(警戒心) 繋がりと広がりが続く限りは記していきたいです。

以下は見やすさ重視で端的に時系列で書いていきます。分かりやすく作家ごとに色分けします。(ウルトラスーパー敬称略です)

 

■高校生時代

・『海に落とした名前』多和田葉子

図書館で表紙の雰囲気で選んで借りるが、難しくて全く理解ができない。悔しいので分からないが読み切る。

 

・『乳と卵』川上未映子(以下同)

その年の芥川賞受賞作。同じクラスの友人から借りる。私の方がハマる。

・『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』

エッセイ。高校三年生の受験時に毎日読む。めちゃくちゃ感銘を受ける。小学生の頃の偉人を調べる課題でゴッホを調べていたので「わたしはゴッホに言うたりたい」がお気に入り。実はこのエッセイ内ですでに多和田葉子の『聖女伝説』が出てきているが、図書館で借りて難しかった本が多和田葉子著作というのを忘れていて気づいていない。またこのエッセイでサリンジャーフラニーとゾーイー』を関西弁にしてみる話が登場。『フラニーとゾーイー』購入。

・『わたくし率イン歯ー、または世界』

 

■大学生時代

まだまだ川上未映子ブームでいろいろ読む。

・『六つの星々』川上未映子

対話集。多和田葉子との対話がある。この名前絶対どこかで見たことあると調べまくる。そこでようやく高校時代に図書館で借りた難しかった本が多和田葉子著作であると知る。

 

・『フラニーとゾーイーサリンジャー

前述、川上未映子エッセイに出てきたので購入して積んでいたものを読む。めちゃくちゃ良い。好き。その後グラース家の話にて『ナインストーリーズ』も読むが『フラニーとゾーイー』の方が圧倒的に好き。余談、翻訳の凄さを初めて感じ、また原文で読めないことの悔しさに打ちひしがれる。

 

・『飛魂』多和田葉子

高校時代に理解できず忘れ、『六つの星々』でまた巡り合った作家、いざ。良すぎる。幸福。良すぎて途中で冒頭に戻るループを繰り返しなぜか今でも未読のまま。(?) 講談社文芸文庫とファーストコンタクト。これ文庫の値段?その後も多和田葉子著作は講談社文芸文庫が多くそこそこしんどい。

 

■社会人以降

大学生〜今にかけてその後川上未映子多和田葉子の著作はいくつかずつ読んでいる。特に多和田葉子は難しいため、読むのにかなり時間がかかり読了数は少ない。

 

・『燃焼のための習作』堀江敏幸

書店で文庫化された新作として置かれていたのを表紙買い。表紙のデザインが本当に素晴らしい。内容も良かった。この話の前作があると知るが何故か書店にはまったく置いていない。のちにアマゾンで購入。

 

・『河岸忘日抄』堀江敏幸

アマゾンで購入。良すぎる。良すぎて泣いた。堀江敏幸好き作家認定待った無し。

 

・『愛の生活・森のメリュジーヌ金井美恵子

当時の彼氏(超読書好き)に、川上未映子多和田葉子が好きなら多分この人も好きとすすめられる。講談社文芸文庫地味にお財布がつらい。購入のみ、しばらく積む。

 

・『桜の庭・三人姉妹』チェーホフ

戯曲ブーム。『ロミオとジュリエット』が面白かったので次はロシアに挑戦や!の意気込み。『かもめ』と迷ってこちらに。戯曲やっぱりすごいな。

 

・『フラニーとゾーイーサリンジャー

再読。親しい友人ももこさんが私の好きな本ということで読んでくれてると報告が入り、舞い上がって自分も再読しちゃう。やっぱり好き。初めて読んだ時は全く分からなかったワードが分かる…分かるぞ…!四弘誓願、これは殺生院キアラさんの宝具ボイス「衆生無辺誓願度」。カリ・ユガまで出てくる。なるほどFGOじゃねーの。そしてチェーホフ『桜の庭』も作中で登場。え、それ私読んでる…読んでるー!初めて読んだのが大学時代にて、『桜の庭』が出てきたことなどもちろん覚えておらず、再読するまでに勝手に読んでいたことに驚きつつも爆沸きする。これってもう運命では?(?)

 

・『穴あきエフの初恋祭り』多和田葉子

書店で見かける。多分その時お金に余裕がなく未購入。いま買わなきゃ…。その際、後ろの方の他の本の紹介として金井美恵子堀江敏幸の著作が!金井美恵子は人から勧められて知り、堀江敏幸は表紙買いした本から好きになった、そんな二人がピンポイントに紹介されていて書店で一人で静かに爆沸きする。若干のこじつけ感あるが…沸いたからええんや。

 

・『愛の生活・森のメリュジーヌ金井美恵子

前述済。上記のアツい展開があったので積んでいたものを読む。めちゃくちゃ良い。エッセイも書いてらっしゃるとのことで、それも絶対に読むことをこころに決める。

 

・『皆勤の徒』酉島伝法

なんとなく久しぶりにSFが読みたい気分。実はツイッターで新作の『宿借りの星』が話題になっておりそちらが気になったが、前作の『皆勤の徒』が2010年代ベストSF第1位という輝かしさなので共に購入しまずはこちらからと読む。面白い。解説部分にて、著者酉島伝法さんがSF以外で必ず読んでいる作家が多和田葉子と記載あり。ビビる。こんな…ゴリゴリのSF小説多和田葉子の名前を見ると誰が思う?

 

 

ひとまずここまでが最新の流れ!(2020年5月)

それぞれの間に別の本が何冊もはさまっているのでここにまとめた印象よりはもっと間があいてぽつぽつと現れる感じです。(間で読んでいる本はブクログにログとして記録してます。比較的最近読んだ本は写真と感想をインスタに。) 忘れた頃にまた繋がりが現れて毎回驚いてしまいます。

まぁ…川上未映子多和田葉子金井美恵子の流れはあり得るとして、別の方面から自然と好きになってる堀江敏幸のルートへのドッキングと、まさかの酉島伝法からの多和田葉子への矢印の結び方があまりにトリッキーでは?と思います、個人的に。でもこれ以上作家が増えたらもう名前につける色がなくなってしまいます、どうしよう。

 

多和田葉子さんて著作は本当に素晴らしいけれども、一般的にはそんなに広く知れ渡っていて超有名作家!!!みたいな方ではないし、本好きの元彼にも「多和田葉子好きなんて珍しい」って最初に言われたのでそんなに頻繁に名前を見るとは思わないじゃないですか。好きと言いつつ著作は積みまくりで読めてないのですが…。読むのが遅い自分が憎い。

 

『皆勤の徒』から多和田葉子に戻ってくるとは思わなかったので、『皆勤の徒』の二周目を終えた後は一旦SF熱そのままに話題の劉慈欣『三体』を読もうと思っていますが、その後は絶対積んでる多和田葉子著作のどれかを読みたいと思います。

今後もどの方面から繋がり、どの方面へ広がっていくのか全く予想がつかず油断もできないので楽しく頑張って読書していきたいです。

 

これは自分の体験でのことなのですが、こういうことって読書を趣味としていれば頻繁に起こり得ることなんでしょうか。果たして。周りに程よい読書好きがあまりおらず検証がまったくできないのです。(元彼はめちゃくちゃ読んでいる人なので参考になりません) 偶然なのか必然なのか、それとも小説の界隈的なものなのか。そうだったとしても最後の酉島伝法からは嘘でしょでしかないんですよね…。びっくりだよ。やはり私と同じようなそこそこ読書好きなお友達が欲しいと思う今日この頃です。本の話してくれる人常時大募集しております。

 

あと繋がってはいないけれど、中学生の頃からずーっと長野まゆみさんが好き。円城塔さんも好き。あとSFに興味を持つようになったのは中学生の頃むさぼり読んだ冲方丁さんの影響です。今後、積読には劉慈欣、テッド・チャンが控えているし、川上未映子円城塔がおすすめしているルシア・ベルリン作品集『掃除婦のための手引書』(岸本佐知子訳)だってちゃんと買ったのだから。川上未映子のムックにまた多和田葉子との対談だってある。どうしたって時間が足りないよう。本が世界になければ!数多の名著を生涯で読みきれないと嘆くこともない!ほんまにそれな。泣いてしまう。

 

最後の方は様子がおかしくなってしまいましたが、現在の私の好みの形成を辿るとそんな感じそんな感じ、今の私はそんな感じ、すーいもあまーいもしっかりちゃっかり知った気になっていい感じ。(「夢をのぞいたら」良曲です!)

おわり!