ゆれる

長めに喋る事〜!

この御本が凄い!芸カ15賞

 

こんばんは〜!!!

駆け抜けたぜ芸カ!取り戻したぞQOL!!!!(ヴァンガみ)きはめです!

アイカツ武道館から怒涛の生活でしたがようやく落ち着いてきました。ツイッタルのアカウントもわけわけして平穏ライフを送っています。

 

さっそく、タイトルどおりに芸カ15の御本の感想を得意な長文で書きつけていこうと思います。前回出たときは結局ムツさんの御本の褒め褒め記事のみになってしまったので…今回はたくさんいろんな本を褒め褒めしたい!そして通販再版書店委託などある場合は是非とも手に入れて頂きたい!!!ので、良さが伝わるように心を込めてぶちまけます。

 

今回はお友達の

♡かんざきちゃん(@kanzakigorou)

♡ももこさん(@mmc1110)の御本達を〜!

おふたりとはアイカツを通じて知り合ってから長くって、私が大学生だった頃からなので◯年のお付き合いになります。原稿が被ってるときはいつもさぎょいぷでお世話になっており、三人同時にYouTubeでチャー研の同じ話を見るチャー研タイムを挟んだりなど面白すぎて大好きなお二人です。少なくとも俺はなかよぴだと思ってる!!!今回の芸カは久々に三人とも出ることになったのでさぎょいぷざんまい。しんどかったけと楽しかったナ〜〜。思い出はこのあたりにして、本題の御本達の感想に入りますね。

 

♡星になった日 / かんざきちゃん

初めて今回の本の内容を聞いたとき、いつもゆるギャグ本のかんざきちゃんが真面目な話を描く、さらにオリキャラを出すのか〜!って思ってとても楽しみでした。二次創作でモブじゃなくてしっかり人格設定のあるオリキャラを新しく作って描くのは勇気がいる事だと思っているのでこれは凄い事だと…!

 

というわけで改めてじっくり読ませて頂いたのですが、ちえりちゃんが可愛い。

星宮いちごちゃんは凄すぎてスーパースターなのであまり人間味を感じないとずっとずっと思っていて、私にとっていちごちゃんの二次創作をする事は大変難しいのですが、それもあって普通の女の子のちえりちゃんの気持ちがストレートに伝わってくる。だって分かるじゃないですか、スターライト学園の試験を受ける程ではないけど動画サイトでアイドルをしてみるような気持ち。自分だって、頑張ってるんだって思いながらも自身の全身全霊をかけてやってるとは言い難い事。最初の1Pだけでそれを説明してしまうのがまず凄い。

2P目のポップ体「突然の死!」でギャグ本のかんざきちゃんみを感じてニコニコしました。2P目のテンポもめちゃめちゃかんざきちゃんらしさを感じますよね、この軽さと、いや待てよ…っていう気持ちの転換とそこからの急展開。かんざきちゃんの漫画だな〜〜!って思った。

そして3P目からちえりちゃんがいちごちゃんとなるわけですが、ここから過去編に入るまでがとても鮮やかです。気がついたらいちごちゃんになってる状態への動揺、そしてあおいちゃんが居る事で状況把握しやすくして、口調もいちごちゃんに倣わなければと理解する。そしていちごちゃんとしてアイカツをしよう!というコマまで、ちえりちゃんの心の声と口に出しているセリフ、あおいちゃんのセリフ、この三つだけで説明してしまう。

そのすぐ後にレッスンの過酷さを一コマでドーン!とぶつけるのもとても上手い。定番であるはずなのにほんとにこれをやる同人誌はあんまりない。なんでだろう…?

とにかくそのあと、ネーム見せてもらった時はまだ練られてなかったのですが、レッスンに付いて行けず自分の至らなさを痛感して泣き出してしまうちえりちゃん。その時ちえりちゃんがいちごちゃんを装う事を忘れている理由になっていて。それを材料にあおいちゃんはいちごちゃんの中身がいちごちゃんではない事を確信するというのも分かりやすかった。

 

セリフと絵だけで状況とキャラそれぞれの心情を見せていくのが漫画ですが、その当然の事が思った以上に難しいのも漫画です。今回私も初めて挑戦して痛感したんですけど…。ネームを見せてもらった時から、最初のページから過去編までの流れるような展開が読みやすく分かりやすく伝わりやすくて…この人は凄いなぁと思ったのですが内緒にしてました。悔しいじゃん…!

 

そして過去部分も、いちごちゃんならこういう事するだろうな〜って思えるし、言ってしまえばねつ造だけど全然違和感がない。繰り返すけれど私はいちごちゃんの二次創作ができないのでマジで凄いと思えて仕方がない。

そしてあおいちゃんとの対話シーンではスターライトの制服を着たちえりちゃんの姿になっているのも上手い。とても上手いし分かりやすい。そしてここでやってくるSHINING LINE*の秀逸すぎるCメロの歌詞。完全に泣かせにきてる。

あおいちゃんとの対話が、だんだんとあおいちゃんからの呼びかけになって、ちえりちゃんが夢から覚めようとしてるのを感じながら私たちはちえりちゃんが崖を登っていくのを見ている。完全に「そらせないくらい綺麗だったの、ありったけの勇気出して手を伸ばしたんだ」である(涙目)

こんなの、こんなのは応援せざるを得ない。

現実に戻ったらそこは努力を続けた先の少しだけ新しい自分になったちえりちゃんの未来で、なんといちごちゃんが彼女をステージに呼んでいる。一緒に輝こうと。ヘアスタイルを変える事も気持ちをきりかえる要素としてとても重要で、アイカツでもユリカ、おとめ、あかりらに髪型についてのシーンがある。いちごちゃんに憧れてアクセサリーを付けていた以前のちえりちゃんからの変化の説明になっている……ね〜〜にくい!

最後のページのちえりちゃんの表情と、シンプルな「うんっ!」だけのセリフそこに全部詰まってるし読んできた俺たちは分かるんだよ。最後のコマも超きまってて、あえて最後は二人が時間を共有した学校のセーラー服なの。ありがとうなの。

 

正直、かんざきちゃんはギリギリまでネームしてたので間に合うのかなって心配だったのでその心配を熱い拳でぶん殴られて返された気持ちで結構かなりやばい。大幅に削ったとあとがきにあるけれど、この構成でも完全に完結している…いや、もっと描きたかったシーンがあったのなら心残りはあると思うのだけれど、一番シンプルな形で見る事ができたからシンプルに心に響いたとも思うので、かんざきちゃん的には満足いかないかもしれないけれど、この本はこの本で、この状態で素晴らしいのだと言いたいー!!!!ありがとう!!!

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♡THANK YOU EVERY DAY / ももこさん

 

まず、私は美月ちゃんが年相応の女の子として描かれるのがだ〜いすきです。なので大好きにならないはずがないんだよなぁ。ムツさんの瀬名と美月ちゃんの本の時の感想にも書いたのですけれど…。前述したように私にとって星宮いちごちゃんはスーパースターで、モーニング娘。佐藤優樹ちゃんと同じように何を考えているのか、何をするのか、などが私ごときには全く想像できない存在なので二次創作ができないのですが、いちごちゃんとは反対に、美月ちゃんはあんなに孤高の存在でありながら溢れ出る人間味を感じるキャラクターだと思っているので、美月ちゃんの朗らかなお話って本当に大好きで。

ももこさんはただ三人がお泊り会してるだけの山も意味もオチもない古き良き同人誌と言っていたけど、美月ちゃんがお泊まり会わしているだけでヤマだし意味ありすぎだしそれだけだオチになるんだよなぁ。

美月ちゃんが夜にドーナツを食べるなんて事、普段ありえない事が起きてるというだけで既にヤマじゃん?一旦断ろうとして、訂正するし、特別な気分だからってもうその時点でPreciousなわけ。わかる?スカイプしながら美月ちゃんの髪型が分かんないー!って言ってたしその気持ちめちゃくちゃ分かるけど普通に描けてるし、しょうがないな〜って笑い方とってもとっても美月ちゃんじゃん?はしゃいでもお上品なの、美月ちゃんでしかないじゃん?

次ページのマロングラッセドーナシの前に俺たちの神崎美月は陥落するわけだけどな!!!!

 

あとパジャマのいちごちゃんがアイカツスタイルの時のイラスト仕様でヘアバンドで前髪上げてるのも芸がこまかい。このエンジェリーベアのパジャマ私も買った。アイカツが終わってから展開されてるアイカツスタイルをチェックしてるオタクならこの計らいにまずじ〜んとするよね。

そして賛否両論(?)あるコスモス呼び方問題をいとも簡単に解きほぐしてしまった…。この厄介オタクの心を救済してくれた。呼び方のあれこれ一つでこんなに女子で可愛いやりとりを描けるももこさんの女子さに感服してしまった。私はこんなに可愛らしくてくすぐったい会話絶対に絶対に考えられない!そしてやっぱり最後も美月ちゃんがぽろっとこぼす寂しげな、ちょっとの不安さを見せる言葉が可愛くって仕方がない。そう、そうなんだ、美月ちゃんはお姫様だから…めちゃくちゃ強いけれど、寂しがりやな子だから…美月ちゃんの寂しげを埋めるのはいつだって当然のようにいちごちゃんだから。(いや、みくるでもあることはもちろん分かってるんだけど、とりあえずシャイニングライン三人で、という事でご容赦ください)

 

 

♡だいすきの向かう場所 / ももこさん

 

こちらは既刊で、前回の芸カでの頒布でしたが、なんと私がお手伝いしたところがあるので頂いてしまいました♡

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エンジェリーシュガーの二人の本という事で、お話の中で着せるエンジェリーシュガーのドレスデザインを仰せつかりました〜!巻末に載せてもらってますが着るのに勇気が要るくらい溢れるかわいさの中にイノセントな色気を感じる、というのを意識してデザインしました。まどかちゃんが少しメイド風で、いちごちゃんがランジェリー風。

考える時に大まかなストーリーは伺っていたのですが、ちゃんと漫画として読んだのは今回の芸カで受け取ってからでした。

 

この記事において3、4回目になるけれど私はいちごちゃんの言動を想像する事ができないのでももこさんは本当に凄い。なぜこんなにもいちごちゃんがやりそうな事や言いそうな事を考えられるんだろう。

このお話はいちごちゃんとまどかちゃんの対比が素晴らしい。まず最初の学園長に呼ばれたところでいちごちゃんカットはアオリ、まどかちゃんはフカン。見開きで二人の感情の差を同じコマ割りと構成で描いて、学園長の部屋を出たあとはいちごちゃんが下から覗き込んで、まどかちゃんは仰け反る。

この時点で相反することを視覚的にも強調している〜!わかるわかるよ…まどかちゃんは考えすぎちゃうタイプだから…いちごちゃんが超人なだけに…。

 

また、距離の縮め方が星宮いちごちゃん過ぎて読んでいてまどかちゃんの視点になってドキドキする。こうして突然、手を引かれパフェを食べさせられ私の事も知ってほしいと言われる、その強引さにドキドキせずにはいられない。なのに、それなのに、その後には人から聞いた話の中のまどかちゃんではなく、自分が直接接した天羽まどかを知りたいという心をさらっていくセリフ。言うよ、いちごちゃんなら言うよねそういうの…自然となんの気なしに、ステレオタイプとか壊して踏み込んでいくよね。

そしてそんな星宮いちごイズムを真っ向から浴びたらどうなるのか、心奪われるのはもちろんだけど、劣等感に苛まれるのはもう分かりすぎるほどに分かる。こんなに前向きで後ろ暗い感情がひとつもない様を見せられたら、そうでない自分がとてもダメに思えてくる。このダメというのがまどかちゃんにとっては「かわいくない」という事で。そこの置き換えも素晴らしい。

あんなにも自分のことを「かわいい」と言えるまどかちゃんは強いけれど、それが自分に言い聞かせる為だったのか、それとも本気でそう思って言ってきたから尚更そうでないといけない強迫観念にとらわれてるのかは考えが分かれると思うけど、どちらにせよ完璧に邪気のないものを前にした時の自分を見つめるのはつらいこと。パフェシーンでは「複雑な気持ち、緊張」という言葉としていちごちゃんに話していますが、お約束のエンジェリーマウンテン崖登り後、天羽あすか先生を加えた三人でお茶をしている途中から本音が溢れでてきます。

「おばあちゃん」の追加と、エンジェルアリスコーデのまどか(アリス)と過去にあったしおんちゃんアリス回でのいちごちゃん(うさぎの役回り)を絡めて感情の吐露の起因にするのがとっても巧妙ですね〜〜〜泣泣

アリスはうさぎを追いかける、プレミアムレアドレスを着ていてもアリス(まどか)はうさぎ(いちごちゃん)を追いかけ続ける。エーン上手い…めちゃくちゃ上手い…。パフェでは出し切れなかった感情を「おばあちゃん」と「エンジェルアリスコーデ」を足して吐き出させる…そしてそれを天羽先生が受け止める。これは祖母と孫ではなく間違いなくデザイナーとアイドルとしての関係性です。アニメのまどかちゃん回でもそこの境界線をしっかり解決していたのでより強固になった気がする。

お話の収束に音城ノエルちゃんがやってくるのもにくいですねぇ〜〜泣 

あとがきを挟んでのプロモーションカット。シャイニングでエンジェリーな美しいラインが見えてしまう泣泣

こんなラストのカットに自分のデザインしたドレスを着せてもらって、本のタイトルで締めくくられるなんて…何だろうこの感動に立ち会えた感…とにかく美しいお話をありがとう、ももこさん…すち…。

 

勢いだけでここまで書いてきましたけど、かんざきちゃんもももこさんも本当に光の人というか、心が綺麗な人なのでは?と思えてならねぇ。じゃなきゃ三人でずっとさぎょいぷしてて私だけが暗黒物語を描く事になる訳がない!笑

悔しいけど確かに二人の本達は多くの人から賞賛されるべきものです。心が洗われるし泣けます。悔しいので涙目までで抑えましたけど!

 

人には向き不向きがが当然にありますけれど、同人誌も十人十色と実感しました。ネーム見せてもらったけど特に身にならないようなコメントしかできなかったのにあとがきに名前をあげてくれたかんざきちゃん、ありがとう。入稿の仕方が分かんなくて朝っぱらから電話で教えてくれたももこさん、超ありがとう。

仲良くしてくれる二人が描く同人誌がこんなに素晴らしい事が、なんでかこんなに誇らしい〜泣  

 

またさぎょいぷしたいし、遊びたい、遊んで欲しい。そんな気持ちになりました。私ももっと闇を深められるように頑張ろうっと……泣

とにかく、かんざきちゃんとももこさんの御本は涙したいアイカツのオタクは読むべきなので手に入れられる機会があれば是非ともゲットして泣いて欲しい。

 

きはめchanとのお約束です。

それでは〜!