ゆれる

長めに喋る事〜!

アマカス……

 

こんばんは

今回は映画の感想です〜〜o(`ω´ )o

思った以上に長文になってしまったのですが自分の記録なので気にせずそのままゴーしますね。

 

上映中のとかじゃないので申し訳ないですが…。でもレンタルしてきて映画観たのなんて久しぶりです。あんまり観ません!笑

 

私が過去観てきたのは父が観てたのを一緒に観たやつ。父は映画もアニメも好きなのでオタクになったのは父の存在もあるのかもしれない。でも父はどちらかと言うとオタクというよりアニメ好きの少年って感じで、純粋にたのし〜おもしろい〜て見てるタイプ……家族の中でなんで私だけこんなオタクになったんだろう…納得いかない。昔の話もまた書いてみたいですけど!

 

感想を書くのはふたつ。

◆ラヴァーズ

ラストエンペラー

 

ラヴァーズは軽め、ラストエンペラーは重めな内容です。

どっちも中国〜チャイナ〜〜な映画で、最近オリエンタルな雰囲気とかモチーフにハマってるのですが、昔父と観たラヴァーズという映画を忘れられなくてまた観たい〜〜と思ってレンタルしてきました。

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もろに最近の好みで描いた創作イラスト…エビのフレームやばいですよね。見つけた時ドキドキしました。

 

という事でまずはラヴァーズから。

 

 

◉ラヴァーズ

 チャン・ツィイーさんが綺麗ダナ〜〜美しいナ〜〜という映画。正直なところ覚えていたのもチャン・ツィイーさんの踊りのところだけなんですよね。

ありがちに遊郭で、更にありがちに美人で一番人気なのが盲目の踊り子っていうオタク的に最高の設定なんですけど、チャン・ツィイーさんの目が見えない演技が上手い。

焦点の合わない目、相手が見えない怯えとそれを悟られたくない虚勢。それだけで素晴らしいですよね…。

他の遊女は花の名前なのに一人だけ小妹(シャオメイ)で、花はこんなところじゃなくて野に咲いてるものって言ってしまうような高慢さもあってほんと良いキャラです。私だいすき。

 

観てもらったら分かるんですが盲目は二重に演技なので、あとで「見えるんかーい!」てなるんですけどね。

 

とりあえず序盤のチャン・ツィイーさんの舞踊が素晴らしいので観て欲しい。衣装も青とピンクとあります。袖も裾も長いけどデコルテあたりがめちゃめちゃ綺麗に出てて鎖骨〜〜〜(;_;)!ってなりますので。

 

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仙人指路という舞らしいです。

舞は美しいですけど、ププッてなるのがあります。これが2000年初頭の映画のCGというやつか…笑

それは置いておいても、舞が美しいのでみるべきです!このシーンだけでも!

 

その後のストーリーは割と…うん……て感じにツッコミどころがあります。中国映画〜てな派手なワイヤーアクションもあるのでそれはそれで凄いですけど。なのでYouTubeで序盤の遊郭のシーンはとりあえずご覧ください(ᵔᴥᵔ)♪

 https://youtu.be/Tk9tqFd5sGI

 

 

続いて…

ラストエンペラー

 ラストエンペラーは観た事なかったけど、ジャケ写というかメインビジュアルがずーっっと忘れられなくて。

検索したらすぐ出てくると思います。黄色い宮殿の背景にドーーンて不機嫌そうな子供の写真。眉間に皺寄せてるし、坊主だし、その表情がまた味あるやんって感じなんですよね。

 

清朝の皇帝の生涯を描いたストーリーで遣る瀬無さと無力さと王族とは何たるやを見ていく映画でした。

 

愛新覚羅溥儀さん(名前すごい2次元キャラ…)がタイトル通り最後の皇帝になったのは3歳。

ショタどころじゃない赤ちゃん…最初の方で即位の儀式とか式典シーンがあるんですが、即位式で溥儀ちゃんがワーイて外に出ると宮殿に並んだ人たちがドドドドってウェーブみたいにかしずいていくんですよ。赤ちゃんに。それが既に皮肉めいてるな〜と思うんですけど、それこそ溥儀さんの皇帝人生の始まりなのでこの映画のメインビジュアルにふさわしいと思います。あのメインビジュアルにした人めっちゃありがとう、私ずっと覚えてたし、機微がわかる歳になって観る事ができました。感謝。

 

序盤は子供〜少年期なんですが、とても素晴らしい。映像も話の流れも。

本当にある宮廷を借りて撮影してるのでセットじゃない、ちゃちくないホンモノの宮廷の中身が見れます。

ちょ〜〜豪華なのは想像がつくじゃないですか、でも、暗いんですよとても。私はそれに驚いてしまって暫く、はえぇぇ…ってなりました。ずっと薄暗いんです映像が…そら昔は蛍光灯なんてないしたとえ金ピカでもそんな部屋全体が煌めいてる訳ではない…って考えたらわかる事だし、今ある宮廷だから当時から考えたら老朽化してるのもあるんでしょうけども、本当に、これまで何の疑問もなく金ピカに光り輝いたものを想像してたので…。

 

あとは服装ですかね。

これもやっぱり豪華。ずっと見てたいですよね…ただ勿体無いことに女の子はあんまり登場しないので見所としては弱めです。溥儀さんの日々の着こなしを見ましょう。重ね着してるしなんかアクセサリー的なものもついてます。

 

あと、べんぱつ!!!

時代的に民衆はもうべんぱつじゃないけど宮廷内は隔離されててずっとべんぱつ。宮廷内には女性と宦官しかいません。宦官てよく考えたらめちゃめちゃ恐ろしいですよね…考えるだけで震える。

 

ちなみに途中から溥儀さんはメガネを着用するようになるんですが、べんぱつにメガネ結構素敵なんです。観たあとの熱が凄すぎて描いてしまった笑

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 映像的には以上でしょうか。大人になってくにつれて世の中が戦争に向かうので映像的には寂しくなっていきます。溥儀さんもべんぱつを切って洋服を着るようになるので。

 

 

トーリーも長くて重厚でグッとくるポイントがいくつもあったので本当に書ききれないんですけど、忘れないようにいくつか書いておきます!長くて申し訳ない…。

トーリーは自叙伝から結構脚色されてるんだろうとは思いますが映画としてはこれくらいの大げささがあった方が良いのでは〜〜と思いました。だって私見てから数週間経ってるけどこんなに書けるもん…。色濃く覚えられるというのは重要ですよね。

 

 

①王族とは、王族に生まれた人の生活

 まずこの映画で学んだのは王族として生まれた王族として育てられた人間とは…というところ。

もちろん何をしても許される。

溥儀と弟のシーンで、兄ちゃんは皇帝じゃない!僕は皇帝だ!という言い合いがあるんですが、溥儀は自分が皇帝であることを弟に示すためにそこにいた宦官にお習字の墨を飲めと命令します。宦官は嫌だな〜な雰囲気の数秒後にはすぐに飲みます。そういう非人道的な命令がすぐにできてしまうところ、何の罪悪感もなく、誰に咎められる訳でもない。そう育ってきてるから。たいへん恐ろしいことです。

その他、食事の際は必ず毒味役が味見してから食べる。誰に暗殺されるかわからない生活。それを3歳から。とんでもないことです…。そういうのを要所要所で入れてくるのが本当に上手い。

そして構成的には現在と過去を行き来するんですが、現在では溥儀も戦犯として収容所で民衆に紛れて生活している状態。収容所でも同室の元召使いに服や歯磨き等生活の事をあれこれさせたり、自分で靴紐が結べなかったり。一人では生活がままならず、生まれてから親族と離れた事がない。

これまで皇帝として育てられ振舞って来た人を民衆と相部屋で生活させる。これもすごい事です。この対比こそ皮肉的…。ン〜〜素晴らしい〜〜泣

 

 

②成長と世間の変化の描き方

溥儀の生活と、成長を見せながら、宮廷の外の様子もなんとなく見せる。それも上手い。溥儀は隔離されてるので宮廷の外に出る事だけ唯一できません。

旧態依然の窮屈な生活のなかでどこの国の人か忘れたんですけどジョンストンという紳士〜な家庭教師が来てくれ、世界のいろいろなことを教わって溥儀の世界が広がる。更に外に興味を持ち始めて学び聡明になる。奥さん、第二夫人もゲット。宮廷内の改革にも踏み出す。

 

お金がないのに豪華な暮らしを辞めない宮廷内の人達、宮廷の物をねこばばする宦官達、溥儀は宦官に全員暇を出すんですが、宦官達はこれまでの罪がバレないようにと倉庫に火を放つ。

その火が放たれたシーンがちょうど、溥儀が妻達と仲睦まじくしてるときに!なのでほんと〜〜にタイミングが、上手い。宮廷内の腐敗、溥儀の成長、世間と宮廷内の時の流れの差がどんどん分かってくるような流れになっています。絶対緻密にシーン組んでるとしか…思えない…涙

 

 

③登場人物の気持ちの交錯

溥儀は勿論、ジョンストン、妻達、弟、また召使い等。ほぼほぼ溥儀ですが、ストーリーに関わる重要なところでそれぞれの気持ちを、ここにはこの人!ってここぞとばかりに描いてて、すごいな〜と思いました。

特に後半は妻達と溥儀の気持ちのすれ違いが、も〜めちゃめちゃつらい。

第二夫人の劣等感と疎外感。

満州国の皇帝になり日本とどんどん近づいてしまう溥儀への不満。

仲睦まじかったはずなのに出て行ってしまった第二夫人、再度皇帝になれたのに喜ばない妻。

三者三様ですが、やっぱり青年期までの三人の仲良しさを見ていたらとってもつらいです。

 

現在の収容所での溥儀のつらさもなかなか…。 30年間くらい育って来た慣習を覆され、自分一人では何もできないことを自覚することのショックはどれほどでしょうか。でも慣習や感覚はすぐにはなおらない。元召使いも「まだ私を召使いとして扱う!」とキレる。ほんと〜に出すとこ上手い。

 

④音楽

単純に音楽も素晴らしかった…。近所のツタヤに行ったけどサントラ置いてなかったから購入を考えてます笑

 

 

総評?としては私的にはとても素晴らしい映画でした。特に前半の幼少期〜青年期まで。宮廷内や衣装はずっと見ていられるし、成長を見てくのも楽しい。戦争とともに悲しくつらくなってゆきますが、止められなくて、私はただただ見るしない、これ以上悪くなりませんようにと願いながら見るしんどさも久しぶりでした。しんどいからこそ記憶に残るというのもありますが。

そのつらい戦争時代、収容所時代を見切ったあとの、最後のラストシーンがまたすごく良い。昔の記憶に帰結する〜〜!!!そしてエンディングで素晴らしい音楽が流れる。ほんとうに良い映画でした…また元気があるときなら見れるかな?三時間以上あるので体力がいる(ᵔᴥᵔ)

音楽はYouTubeにもありますのでぜひぜひ〜〜o(`ω´ )oとても良いです!

https://youtu.be/8TVvJWfzq0s

 

 めちゃめちゃ長文でした…すみません笑